法面緑化工法

法面緑化工法について

法面緑化工法

=緑化工

斜面の安定と、美しい景観の創造を目指し、永続性のある緑化工法を取り入れています。

・植生基材吹付工・客士吹付工

法面に菱形金網を張り吹付機(モルタルガン)を使用して厚みのある緑化基盤材(バーク堆肥)の吹付を行います。従来植生不可能であった法面に植物の生育に必要な養分を補うことにより発芽・初根・成長を促進させます。植物が数年間繁茂し、自然自生されるようになるまでの養分を基盤材に蓄えることによって、植物の存続を可能とし法面の安定及び自然化を促します。この方法では菱形金網を使用することにより多少急勾配でも緑化が可能です。

   

客土吹付も同様に専用のハイドロシーダーを用いて行い比較的緩い斜面に用いられる工法です。

緑化工

 

・種子散布工・植生マット工・植生シート工

種子散布工

散布する材料の厚さは1cm未満と薄く、のり面勾配は1:1.0より緩い勾配の箇所が適用対象となります。

使用材料は、種子、高度化成肥料、水、木質繊維(ファイバー)などが主体で、施工直後の耐浸食性が乏しいため、粘着材や被膜剤などを浸食防止用に用いることもあります。

 

植生マット工

施工直後に効果を期待したい場合に、のり全面にマットを敷設する工法で、マットの材料には、厚みのある不織布、紙、わら、すだれ、フェルトなどが用いられます。これに種子、高度化成肥料、生育基盤材などが塗布されています。

 

 

植生シート工

植生シート工は、種子、肥料等を装着したシート状のものを、整地した法面に敷設する作業です。植生シートはわら、むしろ、不織布、化繊ネット、水溶性紙などで出来ており、アンカーピン、止め釘などを用いて、法面に固定する。シートは表面浸食の防止効果があり、施工も簡単であるが、シートが密着するよう法面は十分平滑に整形することが必要です。

 

・ロービングウォール・ショット・ソイル

ロービングショット工法

施工実績の多い有機質系植生基材吹付法の緑化基礎工として長繊維(ジオロープ)を用いたもので、菱形金網を省略する事ができ、確実性が高い工法です。

吹付けにより生育基盤材を圧密し造成するため、コルクボード状の耐浸食性、保水性に優れた植物生育基盤を均一な厚みに仕上げることができます。

ロービング・ソイル工法

長繊維(ジオロープ)混入により従来では一度に3cm程度の厚さまでしかできなかった生育基盤材の造成が約5cmの厚さまで可能となり、従来の客土吹付工と比較し比較的急勾配斜面に対しても造成可能になりました。施工対象法面の土質・地質や勾配などの立地条件および気象状況などを勘案して、長繊維が絡むアンカーピンを打設することにより、植生ネットや菱形金網張り作業を省略することができます。

ロービングウォール工法

砂、セメントの混合物に長繊維(ジオロープ)をエアーの圧力により強制的に混入した土構造物と、その土構造物表面を厚層基材吹付工などで緑化するもので法面保護タイプ、擁壁タイプの2種類からなる工法の一体施工方法の総称です。

使用機械は、一般に使用されているモルタル吹付機に専用の給糸装置を追加するだけであり、可搬性に優れ、効率的な施工を図ることができます。

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